私が目に見えない世界に興味を持った時期を振り返ると、たしか中学生か高校生くらいの頃から、という気がします。
今考えると受験勉強の疲れや心身の成長過程など、様々な要因があったと思いますが、毎晩金縛りにかかっていたのです。
金縛りで夜が怖い。。。
その頃(1980年代〜)は心霊ブームというのが流行っていて、宜保愛子さんや観さん神さんという名前を聞くと、
「あー!いたいた!」
と思われる方も多いと思います。(特に40歳代)
1999年に人類が滅亡するというノストラダムスの予言などもありましたし、ユリゲラーの超能力など、不思議なことへの関心が高かった時期のように思います。
バブル真っ只中で気持ちにゆとりがあったというのもあったんでしょうね(^-^
超能力ブームの火付け役「ユリゲラー」
そういう背景もあって私は金縛りの原因を「毎晩霊が襲ってきている!」と思い込み、恐怖と闘っていました(^-^;
親に悩みを相談したこともあり、父親はお寺のお坊さんに相談にも行ってくれました。
しかしながらお坊さんの回答は
「疲れているとそういうことがありますよ!(^-^」
だったのです。(そりゃそうだ(笑))
ただ当の私は霊の仕業だと思い込んでいる訳ですから、
「やっぱり俺のことは何も分かっちゃいない」
とますます反抗期を深めていくのでした。手のかかる子供ですね(^-^;
同時期、私は「強さ」への憧れがありました。
これは恐らく幼少期の家庭環境からきていると思うのですが、暴力的な力に屈しない力を手に入れたいと思っていました。
テレビではプロレスのタイガーマスクに魅了され、ジャッキーチェンの映画をダビングしてはアクションシーンを繰り返しみて動きをマネしたり(笑)
その思いが余って高校生の頃は片手で腕立て伏せを毎日90回やったり、社会人になってから始めた総合格闘技(空手)では全国大会に出場するなどもしました。結構本気で肉体を鍛えてたんです(^-^
強さの象徴「ジャッキー・チェン」
その強さを求める性格に毎晩金縛りにあう、という恐怖体験がミックスしたときに、
「これは自分で何とかしなきゃアカン!」
と取り敢えずオカルト系の本を片っ端から読み漁りました。
高校生になるとバイトもしてましたからお小遣いには余裕がありましたので、本屋で気になる本は片っ端から購入して読み漁っていきました。
恐らくですが、高校3年間で500冊くらいは読んだのではないでしょうか?
(ある時古本屋にまとめて売りにいったら店の主人が「よくこんなに集めたね〜(苦笑)」と呆れた表情で対応していたのが記憶にあります(笑))
その数あるオカルト本の中で一番私の心を捉えたのが高藤聡一郎さんという方が書いた「仙道シリーズ(学研ムーブックス)」です。
今でも一部のマニアックな方(私含む)からは人気がありますが、書籍は殆どが廃刊となり中には数万円のプレミアがついている書籍もあります。
今でも確か2冊は廃刊にならずに販売されているものがあります。
高藤さんの書籍に書かれていることを要約すると、
「仙道(仙人になる修行法)を練習して氣をコントロールできるようになると、古の仙人の通りあらゆることから自由になる。」
ということでした。
この文章だけ読むとまさに中二病って感じなのですが(笑)、ただ書籍に書かれていることは非常に理論的に体系づけられており、高藤氏が台湾で出会った仙道修行者から教わった自らの体験や、中国や台湾の文献を解読し自ら行を進めて体験した過程などが書かれ、非常に惹き込まれるものがありました。
その書籍との出会いから30年近く経ち、カルトで手痛い失敗をしたり、社会人になって常識的な知識を身に着けた今も、高藤氏の書籍を読み返すと同じ思いが沸いてきます。
書かれているのは現代にも通じる気功の練習法であり、教科書であり、哲学書であり、心理学なんです。
さすがに今ではより効率的な練習法がありますが、仙道という神秘行の世界観はやっぱり今のどの思想とも相通じるものがあるなと思うのです。
ここでより中二病全開の話をしますが、、、
ちなみに仙人というとどんな存在をイメージするでしょうか?
山に籠って霞(カスミ)を食って生きる、というのが一般的かな?と思います。
しかし!
それは仙人のごく一部の姿でしかないようです。
高藤氏によると仙人とはあらゆる因果律、さらに自然法則からも自由になった存在のことを言うそうです。
例えば
これらから解放された仙人は霞(カスミ)を食って生きる、と表現されます。
さらに、、、
これから解放されると空を飛ぶ仙人と表現されます。
さらにさらに、、、
これから解放された時、その仙人という存在はこの世のあらゆることから自由になっているといいます。
空を飛ぶ仙人
この過程を高藤氏の仙道修行法では、
(さらにこの先も続く・・・)
という段階を体系づけて説明しています。
(30年経ち私が今取り組んでいるのは「全身周天」(笑))
高藤氏の書籍ではこの「煉神環虚」至った状態について以下のように表現しています。
「老子は『我に大いなる患い(うれい)があるのは、肉体があるためである。肉体がなければ、どんな患いがあろうか』といったが、まさにそのとおりだ。天地自然、人為的、社会的なものを問わず、生きていると、いつどんな災いにおそわれるかわからない。人生などは、ちょうど崖の上で綱渡りをしているようなものである。
しかし、仙道をやって肉体を消せた者は、もう、いかなる災いにもあることがない。そのくせ、また自由に出現することも可能なのである。」
(学研「秘法!超能力仙道入門」より)
私は30年前にこの言葉に衝撃を受け気功(仙道)を志すことに決めました。
未だにこの思い(憧れ)はなくならないですし、逆に一層強くなっています(^-^
そして20数年全く進歩のなかった私にある出会いが訪れました。
私の仙道の師である「大輔さん」です。
2年前に大輔さんと出会ってからようやく私の仙道が進みだしました。
仙道では「仙縁」というのが言われており、いかに良い師に巡り合うかが鍵だ、と言われます。
私は約30年を経てようやく先生と呼べる師と出会いました(^-^
2020年現在、私は大輔さんの指導の元ようやく気を実感できるようになり、仙道の行を少しずつ歩んでいます(^-^
【お知らせ】
今回の記事に出てきた仙道の師匠「大輔さん」をお招きしての「仙道講習会」を2020年4月20日開催することになりました。
今回の記事を読んで興味を持たれた方はぜひ参加されてはいかがでしょうか?
きっと面白い話が聞けると思いますよ(^-^
「仙道講習会」案内ページ
https://www.kokuchpro.com/event/e6d0f3db63fb03fa7469ec0ff1c76b6c/