私は現実面の(個人的な)願望達成は、意識を高めることと同じくらい
大切なことだと思っているのですが、それには2つの理由があります。
1個人的な欲求が満たされることによって、自然とより高い(普遍的な)意識へ向かう
(マズローの欲求5段階説)
2現実世界が困窮していては、意識を高めるどころではない。
(意識を高めていくためには時間もお金もあった方が効率が良い)
1については「自然と」というのがポイントです。
何故なら、例えば個人的願望が昇華されていない人が世界の幸せなんて本気で望めないからです。
そして本音の話、「〜すべき」という道徳的な教育だけで個人的願望を捨て去ることができる人
というのはあまりいないのではないかと思います。
(誤解のないよう念のため記載しますが、ここでは他人の迷惑を顧みない願望については考慮せずに説明をしています。そのような人はある意味「心の病」ですので別のアプローチが必要です。)
これについては、神秘行が進んでいく過程をみても納得のいく考えがありまして、
まず、第一チャクラ(尾てい骨)で肉体が活性化され
第二・第三チャクラ(下丹田、みぞおち)で経済面や感情が整えられ、
第四・第五(ハート・喉)で人間関係が整えられ、
第六・第七(額・頭頂)で個人的な運命が整えられ、完成し、
第八より上にいくごとに自分を超えた領域にいきつく、
と順番に整えられていくわけですね。
2の考え方は、昔私が心酔していた仙道家の高藤総一郎さんが著書の中で、
「仙道をやるためにお金を稼ぐんだ」
「日々の生活に追われていては仙道どころではない」
とお弟子さんに言ったという記述があるのですが、私はこれにすごく共感したんです。
手に入れた富・お金・時間は、さらに自分の意識を高めるために投資するべきなんですね。
一部のスピリチュアリストに、
「現実世界や人間関係を疎かにしてひたすら上の世界ばかりみている」
人がいますが、こういう人は地に足のつかない、夢や理想論だけを語りがちです。
それこそ、スプーン曲げや空中浮揚を目的に神秘行に取り組む人。
スプーンは手で曲げた方が、空中浮揚は飛行機を使った方が効率的です。
(自分の意識の力を確信するという意味ではこのようなことも役に立つと思います)
特に、愛や光だけを語る人、もしくは自分についている霊的存在の主張を検証もせず
鵜呑みにする人は要注意です。
ある人気ヒーラーが、自分は天に導かれているから大丈夫と、現実的なところを疎かに
した結果、現実が回らなくなり露頭に迷うというのはよくある話です。
私が加藤先生をお勧めするのは偏りがない、ということもあります。
スピリチュアリストでありながら、現実的な考えも合わせ持っている。
光に向かう様勧めますが、闇も否定することはしない。
(宇宙の仕組みの一部分として闇もある)
一時的な失敗も次に進むための必要なステップと気づかせてくれる。
本当の意味で全脳をバランスよく使われているんですね。
全てはバランスが大切です。
内なる神の顕現について、一見その目的は個人的願望を満たすため、
のように思えますが、実は逆で、自らを神意識まで高めようとする結果、
個人的願望が勝手に叶っていく状況になるわけです。
(・・・なのかどうかは分かりませんが、私はそう思っています(^^;))
仙道では「空」とか「無(虚無)」に向かっていく過程で六具神通という
超能力が身に付く、と言われますが、これと似てますね。
初めに「空」を目指しているからその過程でオマケとして超能力が身に付く
のであって、初めに超能力を目的としていたら「空」には至らないわけです。
(魔鏡に囚われる、といいます)
そして私はスピリチュアルを志す人は、清貧ではなく清富でなければいけないと思います。
何故なら、これからの世界は意識の力が現実世界に即座に反映される時代だからです。
清貧のスピリチュアリストは説得力がありません。
理屈が強い私は、もっぱら意識の向上と現実世界の成功の両立を夢見て日々修行の真っ最中です。